思い入れのある築60年の実家を
耐震補強し、大規模リフォーム

【Ｑ１】リフォームのきっかけは？

ーーーリフォームのきっかけは、実家を相続したことでした。

相続した後も空き家にしていたのですが、マンションと空き家になっている実家の維持費どちらも払い続けるのは大変と、定年になるタイミングで思い入れのある2階建ての築60年の実家の母屋をフルリフォームし、住むことにしました。

妻が学習塾開業を考えており、隣接する築25年の平屋を学習塾にできるということもきっかけになったと思います。

マンションでも自分の子どもを教える延長のような感じでこどもの英会話教室 を開いていました。マンションは通路が共用で周囲にも気兼ねがあり、広い部屋が使えるわけでもなく、貸し教室を借りてまでは費用的にも難しいと考 えていました 。隣接する平屋を活用することで、学習塾とプライベート空間を分けることができ、学習塾を開業できると考え、平屋 の方も耐震調査をしてもらいました。その結果 、耐震工事の必要はなく、安心して生徒を迎え入れることができる ことがわかったことも要因になったと思います。

 

【Ｑ２】アーキ・プロの印象や決め手は？

ーーーネット検索で、リフォーム比較サイトを見つけ、そこでヒットした岡崎市内のリフォーム業者、工務店、そしてアーキ・プロさんの3社にそれぞれお伺いし、相談させてもらいました。

60年前のつくりだと使いづらいと考えていたので、耐震補強と大規模リフォームが行える業者をセレクトしました。

アーキ・プロさんに関しては、ホームページに木造の家の大規模リフォームの施工事例がたくさん載っていることが相談のきっかけになりました。

3社ともリフォームができる業者を選択しましたが、工務店は大規模リフォームであれば建て替えの方がよいと話が進んでいきました。他のリフォーム業者も大規模リフォームをするなら建て替えをしましょうと提案いただき、リフォームをするのであれば間取りまで変えず、設備を入れ替えるという方向にしましょうということでした。

思い入れのある実家を更地にして、新築を建てることに気が進まず、間取りは大幅に変え、骨格だけを残したリフォームになったとしても、大規模リフォームがよいと一番私たちに寄り添い、やりたいことを叶えてくれそうなアーキ・プロさんにお願いすることにしました。

【Ｑ３】こだわったポイントは？

ーーー妻が生まれ育ったのが平屋で、マンションなどでもワンフロアで生活することに慣れていたこと、年を重ね、2階に上がらなければ生活できないことを避けたいと考え、1階部分で生活できる間取りにこだわりました。2階は趣味の部屋と子どもたちが戻ってきたときに泊まれる部屋にすることにしました。

耐震補強でどうしても壁が必要な規制があったり、隣に学習塾開業の関係で、プライベートの住空間とのバランスや配置、居住空間と塾の動線の兼ね合いで、最善の間取りを考えるのが大変でした。

限られたスペースのため、寝室は必要最小限の広さとなりましたが、アーキ・プロさんが意見を聞いてくれ、一緒に作り上げていけたことで、中身がどんどん詰まっていき、最善の間取りができたと思います。

昔の家の玄関の内扉のガラスが印象的で残せたらいいなと思っていたのですが、階段の明かりとりとして、一番長くいるリビングの見える場所に残してもらえました。手すりと階段との関係で、サイズ感や位置などが難しく、1枚しかない大切なガラスを割れるかもしれないプレッシャーと闘いながら丁寧にカットいただいたとお聞きしました。想いをくみ取り、この場所に設置してくださったこと感謝しています。夜はリビングのあたたかな明かりが漏れ、昼間は階段からの太陽の光がやさしく注ぎ、現代風のかっこいいデザインに仕上げてもらえました。

他にも至るところにこだわりポイントがあります。壁の補強をしてもらい、テレビを壁付けにし、階段下のデッドスペースにAV機器の収納場所を作ってもらいました。階段の傾斜にあわせるため、位置を何度も調整してもらい、施工してもらいました。

階段の位置は以前と変えていないのですが、とても急だったため、周り階段として2段増やしてもらいました。階段の段数と踏み代の長さ、手すりの高さまで、数パターン細かく提案してくださり、そのたびに最善を選択していくことができ、年を重ねても登りやすい階段になりました。

趣味の電子機器コレクションスペース、浴室乾燥付きの床がすぐ乾くバスルーム、電気式とはパワーが違うガス式の床暖房、初めて自分で選び、色にもこだわったキッチン、寝室や脱衣所、階段の壁紙は木目調でアクセントにするなど、細部までこだわりが詰まった家に仕上がりました。

 

【Ｑ４】工事中、工事後の対応などはいかがでしたか？

ーーーすべてを決め、工事をはじめてもらったものの、トイレの土台が腐っていたり、荷物で埋まっていた床や壁の内側は湿気でもろくなり、補強が必要な場所もありました。グループメッセージで、現在の状態のお写真を送っていただき、手を付ける前に相談や確認をしてくださり、安心して工事を進めてもらうことができました。

そのほかにも床の高さや段差、玄関扉やオープンクローゼットなどの建具が開く幅、手すりの高さなど工事中にもっとこうした方がいいと思うものがあると、細かく相談や提案くださり、当初の内容からその都度、変更してもらいながら進められたことが住みやすさにつながりました。

エクステリアの部分は、家の中と違い、あまりイメージがわいていなかったのですが、コンクリートのたたきの部分の仕上がりがとても美しい仕上がりで感激しました。これぞ職人技と感じました。エクステリアも雨どいの引き回し方まで、最後まで細かく相談しながら進めてもらい、ガレージから買い物の荷物を下ろすのに濡れなくてもよくなるなど、想像以上に便利で、気が利いた仕上がりになりました。

工事後に対応してもらったこともありました。階段とは逆側の場所が音が漏れ、冬は冷気が入ってくるとわかったので、追加でロールスクリーンを設置してもらいました。窓の部分もカーテンにするか検討していたのですが、オーダーサイズのロールスクリーンを設置してもらい、とてもおさまりが良い、スマートな空間となりました。

リフォーム前の状態を知っている子どもたちや姉などは同じところとは思えないと感激のビフォーアフターとなりました。