大工の父が建てた家をバリアフリーに 岡崎
大工の父がこだわって建てた家をバリアフリーに
お隣の実家の建て替えを前に、大工だったお父様が建てられた現在お住まいの家をバリアフリーで快適にリフォームさせていただきました。水回りを中心としたリフォームでしたが、構造も変更し、希望を叶えたリフォームになりました。(岡崎市 I様邸)
1位置も変更し、バリアフリー化に成功したトイレ
年齢を重ねると共に危険を伴うと感じていた、階段下に入口があった段差のあるトイレは場所を変更。場所を変えるためには構造確認も必要でしたが、構造的にも問題ないと判断し、空間をがらっと変えました。今までより快適な空間となりました。
2暗くて使いづらかった和室が居心地よい部屋に
日当たりがよい場所に4畳の和室空間があり、暗く、使い勝手が悪く、使えていないということでした。垂れ壁を撤去し、キッチンとつなげることで違和感のない大空間に変身。部屋全体を白っぽい雰囲気に仕上げることで、今までのイメージを一新し、あたたかく心地のよい空間に仕上げました。「ひだまりが気持ちよく、ここが一番居心地がいい場所です。ここでお茶をしながら話すようになりました」と施主様もお気に入りの場所となりました。
3段差をなくし、バリアフリーに
お母様がこちらのお住まいにお引越しされたときに快適に過ごせるようにと引き戸のある場所も段差をなくし、バリアフリーに施しました。その他、トイレ、洗面、お風呂などもとことん段差をなくしました。バリアフリーにすることで、掃除がしやすくなるというメリットもあります。
4小柄なお母様のためにキッチンは一番低い高さに
小柄なお母様を思い、キッチンはメーカーが提供している一番低いカウンター高さをh=800mmのものをセレクトし、設置させていただきました。一般的な高さを単純に選ぶのではなく、「キッチンに立つのは誰なのか?」を考え、設置することで、より使い勝手のよいキッチンをつくることができました。
5ご要望を取り入れた洗面配置
元々ガス乾燥機が洗濯機の上についていたのですが、背の低いお母様が使いやすいように洗面台とガス乾燥機、洗濯機を横並びにして、作業がしやすい高さにしました。そのため、洗面台をW=600のものを選びました。
担当者コメント
お父様がこだわって建てられた築25年のお住まい。床のきしみ、トイレのコーキングが浮いてくる、洗面ボールがひび割れたりと水回りを中心とする老朽化がきっかけとなり、ご相談いただきました。構造にこだわってつくられたお住まいだったので、水回りは1段下がり、トイレは1段さがるという段差の多いお住まいで、お母様が住まわれるということでバリアフリー化が必須でした。今回のキーポイントとなったのはトイレ。場所を変えるということは構造変更が必要でしたが、構造を入念に確認し、快適に、使いやすく仕上げました。 途中、図面にない配管が出てくるなど壊してみないとわからなかった部分もありましたが、ほぼ毎日現場に行くことで施主様や職人さんと細やかな対応で、解決できました。