新城市 Y様邸
築130年の古民家の改装
歴史を活かした空間づくり。
古さと新しさが同居した
安心の生活スタイルを創造
古民家の良さを生かしながらも、耐震性も強化させたい。
他社では難色を示されたご要望も、アーキプロでは予算を抑えつつ古民家の柱や梁、板戸などを活かした空間づくりをご提案しました。
耐震性を上げる必要もあり建て替えも検討していましたが、太くて頑丈な柱と梁は十分な強度があり、歴史を刻んだ趣を生かすリフォームとなりました。
BEFORE | 老朽化と耐震性が気になる古民家。 |
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AFTER | 古民家の風合いを残しつつも、 快適な生活環境を実現。 |
歴史と現代が共存した空間づくり
古い家の良さをできるだけ活かしたいというのがお客様の最大の要望でしたが、1社は見ただけで難色を示し、もう1社は莫大な費用がかかるとのことでした。アーキ・プロの提案は予算を抑えながら古民家風の佇まいを実現し、同時に現代の生活に合わせたリフォームを提案するというものでした。
古民家の風合いを出すために、柱や梁、板戸などはそのまま活かすようにして、歴史と現代が共存した空間づくりを提案しました。太くて頑丈な柱と梁は十分な強度があり、見た目にも長い間家を支えてきた風格と味わいがあります。こうした昔の建材を軸に、リフォームが始まりました。ご主人は「これだけ古いと建て替えも考えたが、アーキ・プロさんの提案が素晴らしく、実際に完成すると古い良い部分を上手に残してくれました」と嬉しそうに室内を眺めます。
デザインと生活環境を両立したリビング
柱と梁など古い木材を骨組みとして活かすだけでなく、生活空間として落ち着きのある雰囲気にするため、室内の壁はケイソウ土を使って白壁にし、しかもこて跡を残して手塗りの風合いを出すように工夫しました。これにより柱と梁と壁の色のコントラストが古民家としての風合いを象徴しています。さらに冬場の寒さでも室温を保つよう、断熱材を仕込んであります。
畳が敷かれていた床は、杉の無垢材を使用してフローリング仕上げとし、壁と同様に断熱材を仕込んで底冷えをシャットアウト。天然素材を使うことで、冬だけでなく寒暖の差が激しい夏場でも室内の温度や湿度をしっかりキープするようにしています。「木の肌触りがとても心地よく、近所の人たちが見に来て、みんな感心しています」とご主人もご満悦です。さらにご主人がお気に入りの欄間もオブジェとして設置しました。
開放感のある吹抜タイプの玄関
家全体は元々屋根裏に養蚕のためのスペースがあったため、天井が低く圧迫感がありましたが、玄関やリビングでは天井を取り除くことで開放感が感じられるようにしています。特に玄関は他の部屋から一段低くなっており、天井までの距離が長いため吹抜のような効果が得られました。下駄箱も壁に埋め込み、スペースも広く確保。ここでも床材に杉の無垢材が使われ、玄関を入った途端に古民家風のデザインがおもてなしします。
壁に制震ダンパーを埋設して耐震性をアップ
お客様からは耐震性能の向上もご希望されていました。古い家なので現代のような耐震性能はもちろんありません。以前に市の耐震診断を受けた時は1を基準にすると0.2程度でした。元々壁が少なく家を支える部分が脆弱だったため、強度を加えるために壁を増設し、その中に制震ダンパーを埋設しました。
床下の基礎・土台の補強などで着工からから完成まで120日以上の日数を費やしましたが、ご主人は「こちらの希望を全て受け入れてもらえましたし、想像以上の出来映えでとても満足。これからの生活が楽しくなります」と終始笑顔でお話しいただきました。
基本データ
家族構成 | ご夫婦 |
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築年数 | 築130年 |
目的 | 古民家のリフォーム、耐震強化 |
設置した新設備 | ・LIXILアライズ ・LIXILアレスタ ・LIXILビアラ ・LIXILサティス ・三菱エコキュート |