梁を活かした視線の抜けを意識した快適キッチン 刈谷市
梁を魅せ暮らしやすさを叶えた築45年住宅
築45年のご自宅で、老朽化したキッチンと床の改修をきっかけに1階部分のLDKを一新。天井解体時に現れた立派な梁を活かし、低かった天井を高く、和室とのつながりを持たせ、開放的な空間を実現しました。キッチンの動線や収納も細かく調整させていただき、使いやすく、人を呼びたくなる住まいへと生まれ変わりました。（刈谷市 K様邸）
1天井解体で現れた梁を活かした開放的なLDK
キッチンとリビングの天井を撤去した際、立派な梁が姿を現しました。その梁をデザインとして活かし、天井板を貼らないことで、天井が低く窮屈に感じていた空間を開放感あふれる空間に。梁見せ天井とすることで、構造美を感じながら過ごせ、温かみのある大空間のLDKとなりました。また行き来ができなかった和室の壁を扉分だけ撤去。新設した扉は抜け感あるものを使用することで、キッチンと和室が一体化し、視線の抜け感が一層増しました。
2キッチンの位置変更で使いやすい動線に改善
従来のキッチンは写真の左側にありました。リフォーム前は壁を向いて、ダイニングテーブルに背中を向けながら圧迫感ある状態で料理をする状況でした。収納は食器棚ひとつで、さまざまなものが収納しきれず、あふれ出している状況でした。 今回のリフォームで、あえてダイニングと並行するアイランド型キッチンに位置を変更することで、料理をしながら家族や和室にいる来客の方とも会話ができるように。キッチンに立った時、背面には今までの何倍もの収納がたっぷりでき、食器や収納しきれなかったものを収納してもまだ余裕があるほど。家事動線もシンプルになる効率的で快適なキッチン空間が実現しました。
3日本庭園の四季を感じながらくつろげる和の空間へ
外部からの目隠しをしながら、座った時に最適な位置にある窓を設置したことで、日本庭園の四季を感じられる和室に一新。畳の畳数は変わりないのに、以前より広く感じる空間に仕上がりました。キッチンから行き来ができる引き戸を取り付けたことで、来客時には独立した客間としても利用でき、普段は家族のくつろぎの場として活躍。障子越しの柔らかな光と庭の緑が調和する、心安らぐ和の空間となりました。日本庭園のメンテナンスはこれから。今でも十分素敵な和の空間ですが、これからの庭の変化が楽しみな空間にもなりました。
4廊下を和室と一体化することで収納力・採光力UP
別空間だった廊下を和室の収納部として一体化することで、収納力が3倍アップしました。廊下の先は庭だったため、収納のセンター部分を上部押し入れにし、下に窓を設置することで採光力もUP。日本庭園が見える和室に変貌しました。また図面左側の押し入れの引き戸を撤去し、収納とテレビが設置できる場所に変更することで、スペースを有効活用することができるようになりました。大規模な間取り変更をせずとも日々の暮らしに必要な収納量をしっかり確保しながら、視線の先に広がる庭の景色を楽しめるようになったことで、心地よさと実用性を両立した空間が実現しました。家族の集まりや来客時には開放的に、普段は落ち着いた時間を過ごせる、暮らしの幅がぐっと広がる和室となりました。
5和室の障子を開ければ廊下・庭までフラットな大空間に
和室の障子を開け放つと、廊下から庭までがひとつながりになり、視線も風も心地よく抜ける大空間が広がります。畳の上でくつろぎながら庭の景色を楽しめる贅沢さはもちろん、来客時や家族の集まりには開放的なスペースとして活躍。障子を閉めれば落ち着いた個室としても使え、暮らしのシーンに合わせて自在に表情を変える和室となりました。アーキ・プロにはエクステリアの専門スタッフもいるため、内装の雰囲気に合わせて庭や外構までトータルでコーディネート。窓から見える植栽や石の配置、アプローチの質感まで丁寧に整えることで、室内と屋外が調和した一体感のある空間が完成します。こちらはまだ進行中ですが、内と外の境界が曖昧になり、四季折々の景色が暮らしの中に自然と溶け込むように仕上げることが可能です。
担当者コメント
今回のリフォームでは、一番難しかったのは天井まわりでした。打合せ時には想定していなかった立派な梁が天井解体すると現れたため、急遽計画変更をし、梁が活きる施工をさせていただきました。特に照明まわりは、天井の角度や梁の陰影を活かす配置を意識し、お客様と要望や提案をすり合わせながらLINEでかなりやりとりをさせていただきました。双方が意見を出し合いながら、二人三脚で作り上げ、最高な仕上がりになりました。